
「秋だし サンマ食べたい!」
でも
店主イワモトは
「まだ脂乗っとらんと思う」
食べてみて納得した私が
サンマから感じた海の変化と
これからの干物づくりについて考えました
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このブログは
九州・唐津から
無添加干物・海産物を製造・卸売直売
しています
海産物屋の3代目の嫁が
海産物の良さを発信していきます!
海産物で
食卓と家族をつなぎ
時代と時間(トキ)をつなぐ
笑顔の架け橋となる
「つなぐ」を大切に
商品に人に誠実に付き合う
乾物屋のおばちゃんの独り言です
気軽によっていかんねぇ〜^ ^
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周りの人から
「サンマ食べた!」
という話を聞くことが増えてきました
秋だし
サンマ食べたいなぁ
そう思って

今日サンマ食べたい!
と言ったら
店主 イワモトが
まだ脂 乗っとらんと思う
と言います
確かに
スーパーを見ても
サンマは少ないし
あっても
やせていて
細くて
脂がなさそうな感じです

サンマの「初物」は
お盆前後から
水揚げされることがあります
まだ脂が十分に乗っていなくても
「初物」ということで
市場では話題になります
初物を好む日本人にとっては
「今年もサンマの季節が来た」
というだけでも
嬉しいものですよね
でも
やっぱり食べたいのは
脂の乗ったサンマ
では
サンマに脂が乗ってくるには
どんな条件があるのでしょう?
サンマは
北の海でエサをたくさん食べながら
成長し
海水温の変化などに合わせて
南へ移動してきます
( 季節によって、北部九州でも
サンマが獲れるんですよ!!)
脂の乗りには
・エサを十分に食べられる環境
・海水温などの海の環境
・サンマそのものの成長状態
などが関係しています
秋が深まり
海水温が下がってくると
サンマが南へ下ってくる
それも
ひとつの条件にもなります
台風などの強い風が吹くと
海の表面と深いところの海水が
かき混ぜられ
海水温が下がることもあります

ところが近年は
・海水温が高い状態が続く
・サンマの南下する時期や場所が変わる
・漁場が以前より北側になっている
・水産資源そのものが減っている
など
海の環境が
以前とは変わってきています
だから
「秋になれば
脂の乗ったサンマが食べられる」
ということが
当たり前では
なくなりつつあるんですよね
そしてこれは
サンマだけの話ではありません
岩本商店で扱っている
干物の原料だって
いつも必ず
脂が乗っているとは限りません

この時期の
この海域なら
いつも良い魚が獲れる
そんな今までの経験が
これからも
ずっと当てはまるとは限りません
海の環境が変われば
魚の動く場所も
獲れる時期も
変わっていく
だから
これからの干物づくりも
その時々の魚を見ながら
海の変化に合わせていくことが
必要なんだと思います
秋の海の幸といえば
やっぱりサンマ
脂の乗ったサンマを焼いて
大根おろしを添えて
カボスをキュッと絞って
あったかい白ごはんと食べる
秋の味覚の定番です

でもそれが
当たり前ではなくなっていくと思うと
ちょっと寂しい気持ちになります
そんなことを思いながら
今回私は
スーパーで新物のサンマを買いました
分かってはいたんです・・・
「まだ脂乗ってないこと」
でも
食べたかったんです(笑)
焼いてみると
やっぱり
細い
脂も
ほとんどありません
サンマのお腹の中も
脂が乗っているときは
内臓のあたりも
ベタベタしますが
今回はカサカサです
店主イワモトの言う通りでした(笑)
でも
どんな魚でも
海からいただいた大切な命です
脂が乗っているか
私たちの都合に合っているか
それだけではなく
いただくことへの感謝は
忘れたくないです

今日のサンマは
脂は乗っていなかったけれど
ちゃんと
食卓に「秋」を
運んできてくれました
ありがとう
そして私は
ごはんを
ちょっと食べすぎました(笑)


